6音か8音かで迷っているあなたに

絶対に「6音階」の方がいいです!!

(売上と言うとても重要な観点で言えば8音をすすめるべきですけどね)

 

先日、ご購入を検討されている方から「6音か8音で迷っています」とのお問合せをいただきました(同様のご質問は過去に何度もあります)。

*最初から「8音」と決めている方に、あえて6音をすすめたりはしません。8音が悪いということではありませんからね。

 

その方は楽器は未経験、音色に惹かれてやってみたいと思うようになったそうです。

 

「具体的にこんなことがやりたい」ということまでは考えてはいない、と言うよりも、楽器をやったことがないのでしっかりしたイメージをつかみきれていないのだということでした。

 

よくわかります。とてもよくわかります。

 

その状態からの上のご質問。

 

迷いの理由は「楽譜を見て何らかの曲を演奏する」ことが目的ではないものの、やっぱり「なんかの曲が出来た方がいいんじゃないのかなぁ。。。」と。

そこで6音か8音で迷っているそうです。

 

そのような方には常に「6音の方がいいですよ」とお答えしています。

 

6音タイプはそもそも曲演奏には向いていません。その時点で迷いのひとつが消えますね。

「割り切る」って大事じゃないですか。

6音階、つまり6個の音があるというタイプですが基本となっているのは「5音階」(ペンタトニックスケール)という音の組み合わせです。

これはとても便利で使いやすい組み合わせです。

私が説明するよりも「ギター、5音階」などで調べてくだされば、わかりやすいかと思います。

 

 

過去の自分もそうでしたが、8音、つまり「ドレミファソラシド」があればたいていの曲は演奏できるものだと思っていました。

ですので、この楽器を作り始めたころも必死で「ドレミファソラシド」タイプの完成を目指していました。

しかし残念ながら「ドレミファソラシド」だけではそんなに素敵な夢を見させてはくれません。

 

ピアノを思い描くと一番わかりやすいかと思いますが、白い鍵盤と黒い鍵盤がまずありますね。

低い「ドレミ~」もあれば高い「ドレミ~」もあります。

それくらいしっかり揃っているわけです。

ピアノまでいかなくともピアニカもリコーダーもドレミファソラシドの8音だけでなく高い低いが出せたり半音(黒鍵盤の音)が出せたりします。

ちょっと調べたところリコーダーでは「ドレミファソラシドレミファソラ」まで13音に加えて、それらの半音階も出せるようなので合計22音出せそうです。

これくらいあればたくさんの曲の演奏が出来るでしょうが、ドレミ~8音だけではいかにも心もとないですよね。

 

スガイ打楽器では最大15音入りのタイプもありますし、半音階を集めたタイプもあります。

しかしいきなり楽器未経験の方が手に入れるには価格的にもハードルが高いと思いますし、それとて万全とは言えません。

 

この楽器の黎明期、ほぼすべてのメーカーが8音入りで、音階はドレミファソラシドではありませんでした(多くが5音階か独自の音階)。

「せっかくきれいな音色があるのだから曲の演奏も出来た方がいいに決まっている」と思っていた私は、何とか音の数を増やせないかと苦労を重ね15音タイプが生まれました。他にありませんでしたからね。

 

今では中国製で15音入りなどがアマゾンで簡単に手に入るので「曲演奏を主体」に考えている方には、そちらを手に入れた方が良いのでは、と思っています(音はつまらないけど比べなければわからないよ)。

 

楽器未経験の方ですと、手に入れたとしても「どんな風に使えばいいのか?」との気持ちが先立つかと思います。

いくら「5音階ですから自由に演奏できますよ!」と言われても、やはりピンとは来ないですよね。。そもそも「5音階ってなんじゃ??」って感じだと思います(私はそうでした)。

 

「具体的な使い方」を示すのはとても悩ましく、そもそもナンセンスかもしれません。

私が「打楽器として使いましょー、ハイ、こうです!」と言っても、私は打楽器を20年以上愛好してきた歴史があるので、単調に鳴らすだけでも楽しめるのかもしれないし。。。人によっては「ゆったりとした響き」を味わいたいのかもしれないし。

 

プロパノータは楽器としては楽譜の知識が無くても、音を出すために猛練習しなくても楽しめるという点でとても簡単な部類に入ります。

しかし、簡単なのはいいけれど曲演奏にも適さない6音階では「ただ鳴らす」だけで終わってしまうんじゃない?

と言った、先々に起こりそうな何となくの物足りなさを感じているかもしれません。

 

「物足りなさ」が実際に出てきたときはむしろ次の段階に進むチャンスです。

先ほど「具体例を示すのはナンセンス」と書きましたが、「誰かと一緒に音楽を楽しむ」段階へ進みましょう!

これはナンセンスでもなんでもありません。

むしろそうなればこそ、ますます楽しくなっていきます。

そしてその時に、音数の少ない6音の良さが発揮されてきます。

 

 

「欲しいけど使い方がわからない」という方は、とにかく「そっと優しく音を出してみる」ことから始めるしかないですね。

その時に何が浮かぶのか。

せっかく気になりHPを覗いてみても、あれこれと頭で考えるだけでは何も変わらないかもしれませんねぇ。

こんな感じで誰かと遊ぶと楽しいよ(カンタンですよー)