タングドラムとは

タングドラム?それともスリットドラム

初めての動画

2台使っての演奏

 

《金属製のタングドラムとは、主に円盤状のボディ表面に音の出る切込み(スリット)を入れた打楽器です。

その切込みの形状が「舌」に似ていることから「タング、トングドラム」と呼ばれます。

打楽器の世界では切込みの入ったドラムを「スリットドラム」と呼ぶのが通例でした。

金属製のこのドラムに関しても当初は「スリットドラム」の呼称が優勢でした。

しかしメーカーが増え、特に中国製品が広く出回るにつれ「タングドラム」と呼ばれることが一般的になってきたというのが私の認識です。

 

切り込みの長さによって音階が変わるため、木琴や鉄琴のようにメロディを奏でることも可能です。

一台で音楽の3要素である「リズム」「メロディ」「ハーモニー」を楽しむことが出来ます。

その最大の魅力は、美しい響きと誰でも直感的に演奏できる点にあります。

タングドラムの発祥は?

金属製のタングドラムの歴史は浅く、どこかの国や地域に古くから根付いていた伝統楽器ではありません(木製、箱型のスリットドラムは世界各地に存在していました)。

そのため特定の名前を持たず、各製作メーカーがそれぞれ意匠を凝らした名前を付けています。

同様に「プロパノータ」は私が独自に考案し名付けた金属製のタングドラムのひとつです。

私はこの楽器の黎明期でもある2007年前後より製作を始めました。

現在のように、SNSやYouTubeがじゅうぶんに浸透していない時代、世界の数か所で同時多発的に作る人が現れ始めたのです。

プロパノータは金属製タングドラムという新しいジャンルの中でも、特に独自の進化を遂げた存在となっています。

 

リサイクルからアップサイクルへ

「プロパノータの誕生」

名前の由来は廃棄処分待ちとなった「プロパンガスボンベ」を解体~再加工することで、楽器としての「新たな生命」を吹き込んだことにあります。

プロパンガスの「プロパ」と、スペイン語で「音」を表す「ノータ」を組み合わせた造語です。

 

現在はガスボンベ製造会社様からの応援もあり、すべて新品の金属素材を仕入れ製作しています。

「リサイクル楽器」とよく言われますが、正確には元の形からまったく新しい価値を生み出す「アップサイクル」というものになります。

繊細で美しい響きと見た目を実現し、楽器としての品質向上に努めています。

幻想的な響き、響き合う楽しさ

プロパノータの音色からは「水の中で響くようなもの」、「やわらかく幻想的なもの」、ふわふわと「音が揺らいだような」もの、「暖かい木漏れ日」、というイメージが浮かびます。

どの個性の音も、ひとつの音が広がり、空間全体を包み込むような感覚を味わえます。

その音色のお陰でどのように鳴らしても心地よいハーモニーが生まれます。

そのため、音楽経験がない人でも簡単に演奏を楽しめるのが特徴です。

癒しだけではない、新しい表現の可能性

スガイ打楽器の目標は、「楽器をもっと自由に、もっとユニークに」。

プロパノータは、単なるヒーリング楽器ではありません。その豊かな響きを活かして、パーカッションアンサンブルや即興演奏、電子音楽との融合など、さまざまな音楽シーンで活躍できます。

私自身、多くの打楽器を演奏し、それぞれの奏法やリズムを融合させることで、新たな可能性を見出してきました。プロパノータもまた、ジャンルや奏法に縛られず、奏者の創造力次第で無限の表現が生まれる楽器です。

製作において大切にしている3つのこと

◎ユニークであること:他にはない独自の音色とデザイン。

◎インテリアとしても美しいこと:部屋に置いても映え、飾るだけでもじゅうぶんな存在感。

◎共鳴する楽器であること:音だけでなく、演奏する人同士が共鳴できる楽器に。

《 各モデルの詳細 》

製品コード 特徴 価格(税込み) 直径 高さ 重さ
Ps 手のひらサイズ ¥9,900 13cm 7cm 0,6kg
P6 琉球音階 ¥19,800 22cm 12cm 1,6kg
PW 両面音階 ¥3,3000
P12 2重音板 ¥46,200 25cm 18cm 2,8kg
P15 ¥57,200

《 ブログ 》