ここにしかない音を ~両面音階《PW》~

音が揺らぎ、響き合う – 新感覚スリットドラム

金属製のスリットドラムと聞いて、あなたはどんな音を想像しますか?
静かで癒される響き? それとも、深く染み渡る音の余韻?

このスリットドラムは、そのどちらも超えた 全く新しい音の世界 を生み出します。

こちらのタイプは注文製作に応じていません。

在庫よりお求めください。

 

表と裏の両面構造

このモデルは表と裏、A面とB面のように2つの音階を持っています。

その2つが互いに共鳴し合い、通常デモるとは違った余韻を生み出します。

その共鳴がどこかマイルドな響きとなり、まるで「水の中」で聴いているような柔らかで幻想的な響きを奏でます。

ただのノイズではない。共鳴するノイズ

中央のボルトの締め具合により、ノイズ発生のオンオフを切り替えることが出来ます。

そのノイズが裏表の音と共鳴することで、たんなるノイズではなく「揺らぐノイズ」となります。

この音を中心的に捉えれば「音階」や「メロディ」から解放され、完全に「パーカッシブ」打楽器的な存在となります。

癒しの先へ続く世界

一般的に言えば99%のメーカーは金属製のスリットドラムの特徴を癒しとしているでしょう。確かにその点がこの楽器の最大の魅力です。

しかし「癒しオンリー」では楽器としての成長が止まってしまうかもしれません。

優しさに包まれた音楽だけでなく、他の楽器では出せない音と共に新しいサウンドを生み出してください。

「癒し」X「ノイズ」X「共鳴」X「エフェクト」

アウトプットジャックが標準装備されていますので、エフェクターを使ったりアンプに繋いだりと演奏の幅も広がります。

 

~ 柔らかい響きとノイジーサウンド~

一般的なものをお求めの方には不向きです

 

優しさと激しさの2面性

上面、下面の両面に音の切込みが入っています。

そしてその上下を溶接ではなくボルトにより固定しています。

各音が共鳴することにより通常タイプよりも音自体は「まろやか」な響きとなります。

しかし固定ボルトの締め具合を調節することで上下面に「ごくわずかな隙間」が生まれ、そこからノイズが発生します。

絶妙な締め具合と共鳴具合によって通常は敬遠されるノイズが「揺れた」感じとなり、単調なリズムを奏でるだけである種のトランス感を醸し出します。

 

ノイズなしでの演奏

上下それぞれの音が共鳴し合い、音がマイルドに響き「水の中」で聞いているような感覚になります。

音の余韻自体は溶接しているタイプに比べ短くなりますが、音が周辺をユラユラと漂っている効果を感じることが出来ます。

メロディ演奏においては余韻があまり重ならないというメリットにもなります。

 

ノイズありでの演奏

音階や音の数が意味をなさなくなります。

1~2音の「揺れるノイズ」を鳴らしているだけで充分な存在感があり、このタイプの楽器には不釣り合いだと思われるような激しい演奏も非常に効果的です。

個人的には「三味線」が持つ「哀し気な雰囲気」を感じます。

ノイズ入りの効果を十分発揮させるにはある程度「打楽器」的な打ち方の感覚が必要になると思います。

ノイズをうまく取り入れることで、かなりのトランス感を生み出すことが出来ますが、演奏自体は通常以上の「繊細さ」が求められます。

ガチャガチャと鳴らすだけではせっかくのノイズがたんなる「うるさい音」になってしまいます。

演奏上の感覚としては犬や猫の「甘噛み」のように、強く打ちたくなるのグッと堪えて上手にノイズを引き出すことを心がけてください。

前半ノイズあり、後半ノイズなし

 

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