フレクサトーンを“組み込む楽器”にする
フレクサトーンは、手持ちでも十分に演奏できる。
片手でも扱えるし、他の楽器と併用することも難しくない。
ただ一つ、いつも感じていたことがあります。
手に取る。
鳴らす。
戻す。
この一連の動作です。
ほんの一瞬のことですが、
即興や小編成の演奏では、この“持ち替え”が思っている以上に影響します。
音楽の流れの中で、
「ここで少し揺らぎを足したい」
と思った瞬間に、もうそこにある。
その状態にしておきたい、というだけの話です。
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すぐ触れられる状態
スタンドに取り付けることで、
フレクサトーンは常にセットの中に置かれます。
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手に取る動作が不要になる
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他の楽器と自然に併用できる
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音の選択肢として常に存在する
特別な楽器ではなく、
セットの一部としてそこにある。
それだけで、使い方は変わります。
装飾的に差し込む音ではなく、
流れの中でいつでも介入できる音になる。
手持ちでも、足でも
基本は市販品と同じで手持ちですが、持ち手部分は簡単に外せるようにしています。
スタンド固定用の金具もシンプルで、ネジで締めるだけ。
スタンド固定における最大の問題は、演奏者によりスタンド形状が違うだろうということです。
パーカッションスタンドを検索したうえで、四角いパイプでの使用を想定していますが、これに関しては都度対応になるかもしれませんね。
市販品では叩きボール(?)が裏表についていますが、裏はともかく表にあると手で打つ時に邪魔なので、裏面のみにつけています。
素材の厚みや長さで基本のピッチは変わりますが、そもそもが「ピョピョピョピョイ~ン」のような音の動きが面白い楽器。
あまり基本のピッチ云々は重要ではないかなぁと考えています。
大掛かりな改造というより、
演奏中の自由度を少し広げるための工夫です。
両手を他の楽器に使いながら、
揺らぎだけを足で加える。
フレクサトーンは、
単発の効果音というよりも、
持続的に変化させることで意味を持つ楽器です。
だからこそ、
触れ続けられる状態にしておくことが重要になります。
フレクサトーンを検索すると、
ガンダムのワンシーンなどが出てきます。
どうしても「効果音」の印象が強い楽器です。
もちろん、それは間違いではありません。
独特の揺らぎは、非日常的な音響として強い力を持っています。
ただ、それだけで終わらせるのは少し惜しい。
セットの中に置き、
いつでも触れられる位置にあることで、
フレクサトーンは装飾ではなくなります。
特別な瞬間に取り出す楽器ではなく、
演奏の流れの中に自然に入り込む楽器へ。
効果音としての扱いから、
組み込む楽器へ。
そして
演奏の外側にある音から、
演奏の中にある音へ。
今回の試みは、そのための小さな実験です。