【ボンベ再加工の始まり】
誕生の経緯
西アフリカ由来の壺型打楽器「ウドゥドラム」に強く惹かれ、いつか手に入れたいと思っていました。
しかし、打楽器専門店で販売されているものは、ただの壺にしか見えないものが数万円という価格。
どうしてもその金額を払う踏ん切りがつかず、「それなら自分で作れないだろうか」と考えたのがすべての始まりでした。
まずは身の回りにある瓶や花瓶、木製のサラダボウルなどを使って自作を試みましたが、どれも思うような音は得られません。
そんな折、職場である花火会社にあるガスボンベに目が止まります。
花火の打ち上げでは火種としてガスを使うことがあり、プロパンガスボンベが数多く保管されているのです。
「この素材なら、理想の低音が出せるかもしれない」
そう直感したものの、自分で鉄加工を行う技術はありません。そこで、花火の仕事を通じてお世話になっていた鉄工場の職人さんに相談し、試作を依頼しました。
ほどなくして完成した第一号のウドゥドラムは、想像以上に深く、包み込むような低音を持っていました。
この経験が、後にプロパノータ、そして「プロパ・ドゥ」へとつながる大きな原点となります。
その後は自ら製作を重ね、特に音の要となるネック部分の長さを微妙に変えながら試行錯誤を続けました。
低音がよりふくよかに、より自然に響く最適なバランスを探り当て、現在の「プロパ・ドゥ」の形へとたどり着いたのです。