タングドラムのサイズ。
小さいものは直径約10㎝程度のものから(もっと小さいものもありますが)、大きなものでは40㎝程のものもあります。
サイズの違いが生み出す一番大きな点は「音量」でしょう。
もちろんサイズが大きい方が生音も大きい。
そしてもうひとつが、「音の高さ」。
これも想像しやすいと思いますが、大きな楽器は低い音を担う場合が多く、小さな楽器は高い音担当になることが一般的です。
タングドラムもこの傾向は変わりません。
大きなサイズでも高い音は出せますが、サイズの小さなものに低い音を作ることには限界があり、また出来上がった音にも無理があります。
この点に関しては音階や楽器全体の高さ「キイ」にも影響を受けます。
例えば直径が20㎝前後のモデルに「ドレミファソラシド」の8音を入れたとします。
その場合、高い音は良く響く一方で低い音は「グワァ~~ン」という響きになりがちです。
私は個人的にその「グワァ~~ン」という音が好きではありません。
その結果、楽器のキイというものを変えて全体を高めに設定しています。
超雑な言い方をすれば、例えば「ドレミファソラシド」を「フォソラシドレミファ」のように全体を高くするということです。
それにより、すべての音が平均的に良く響く楽器になります。
もし低い音もしっかりとして音程感を持たせたいとすれば、楽器のサイズを大きくするのがベターかもしれません。
しかし、そうなると楽器が重くなるなどのデメリットも出てきますね。
家の中で固定的に使うのであれば大きな問題ではありませんが「自然の中で鳴らしたい」などのように、持ち運ぶことを考えれば重量というものは意外と重要な要素だと考えています。
また複数台のタングドラムを並べて演奏する場合、特に一定の曲を弾く際には楽器の直径はともかく、高さが違うと演奏にやや不都合が生まれるケースもあります。
この楽器は音が規則的に並んでいるわけではないので「手の動かし方」が重要です。
前後左右に動かすだけであれば、比較的容易にソフトタッチを保てますが、もし高さ違いの楽器が並んだ場合、プラスして手の上下運動が求められます。
結果的に上下運動も加わり、強く打ってしまうことになりがちです。
ゆったりした曲であれば問題ありませんが、速いテンポで演奏する場合、その上下運動が音板を打つ強弱の付け方に影響を及ぼしてしまいます。
複数台を並べての演奏には高さが揃っている楽器が理想的ですが、それはメーカー次第ですので揃えるのは難しいかもしれませんね。