タングドラムの音階・・私の意見は「重要ではありません」
これもメロディ演奏重視か雰囲気重視かでその先は分かれます。
メロディ重視ならばいわゆるメジャースケールが無難です(つまりドレミファソラシドですね)。
一方の雰囲気重視であれば、お好きな雰囲気をお選びいただくのが良いかと。
音階を大別すると「メジャー音階」と「マイナー音階」に区別できそうです。
よく言われるのが明るい雰囲気のメジャー音階と、暗い雰囲気のマイナー音階。
タングドラムにはどちらかと言えばマイナー音階が多く使われてきた印象を持っています。
これは音の雰囲気がヒーリング的で、なおかつ西洋の人たちからすれば音のイメージが暗いと言われるマイナー音階に繋がり、またはヨガや瞑想、東洋的な印象というものへとつながった結果かと思っています。
メロディ演奏は別として、雰囲気重視の即興演奏の場合には雑な言い方をすれば「テキトーに音を鳴らす」ことになると思います。
一般的に大半の旋律(つまりメロディ)を生み出せる楽器でしたら、デタラメに音を出すとちょっと不快感を感じるかもしれません。
しかしタングドラムの場合、その音色のお陰なのかそういった不快感はあまり感じないと思っています。
つまり本来はちゃんと音の選択をして鳴らすのが望ましいのが楽器であり、そのために練習を重ねるところをタングドラムは一気にすっ飛ばしている感があります。
そうであれば「音階などというものにも大きな意味は無いのでは?」と私は考えています。
ちなみに私の作るプロパノータは基本的に琉球音階で作っています。
これは音の雰囲気が南国情緒を感じさせるものであるという点と、基本を琉球音階に設定することで、付属品の磁石を使いメジャー音階と、マイナー音階に簡単に移行することが出来るからです。
「楽器の素材が鉄」であれば磁石を使い音を変更(低くする)ことは出来ますが、それを前提として作られていない場合は、磁石を利用することで演奏性が妨げられる可能性があります。
(あくまでも磁石が重要ではなく、音板に何かを付けることで音板の重みを変えることがキモですが)
音程だけは狙った位置に来た。
でも、音としては鳴りにくくなった。
そんなこともあります。
ですのでプロパノータでは、磁石を付けることを前提として、音板の大きさや配置を決めています。
音階を変えられること自体が重要なのではなく、変えた後も普通に鳴らせることの方が重要です。
音階よりも、音の高さの方が印象を変える
メジャーは明るい。
マイナーは暗い。
確かに大まかにはそう言えます。
しかし実際には、同じ音階でもキーの高さによって印象はかなり変わります。
低いキーであれば落ち着いた響きになりますし、高いキーであれば軽く、明るく聞こえることもあります。
同じマイナー音階でも、低い音域と高い音域では、ずいぶん違って聞こえます。
動画での確認になると思いますが、その高さや響きが自分に合っているか。
そちらの方が、よほど重要だと思っています。
音階が違っても、タングドラムの印象はそこまで変わらない
メジャー音階。
マイナー音階。
琉球音階。
音の組み合わせは違います。
ただ、実際に鳴らしたときに最も強く感じるのは、やはりタングドラム特有の金属音と余韻です。
音階が変わったからといって、まったく別の楽器になるわけではありません。
それよりも、
・音の高さ
・音色
・余韻の長さ
・叩く強さ
・鳴らす速さ
そういったものの方が、全体の印象には大きく関係していると思います。
ですので、雰囲気を楽しむことが目的であれば、音階についてあまり深刻に悩む必要はないでしょう。
実際の音を聞いて、
「このくらいの雰囲気なら良いかな」
その程度で十分だと思っています。
音階は答えではなく、ひとつの要素です
音階によって演奏できる曲が変わる。
音の並びによって雰囲気も多少変わる。
もちろん、そういった違いはあります。
ただ、それだけで楽器の良し悪しが決まるわけではありません。
タングドラムの場合には、音階よりも音そのものの響きの方が前に出ます。
だからこそ私は、メロディ演奏を重視しないのであれば、音階はそれほど重要ではないと考えています。
メジャーか。
マイナーか。
琉球音階か。
その名前だけで選ぶよりも、実際の音を聞いてみる。
そして、何度か鳴らしてみたいと思えるか。
結局は、そのくらいの感覚で選ぶ方が良いのではないでしょうか。