《タングドラムの音は狂います》

タングドラムは音板の切込みの長さで音程を調節しています。

演奏しているだけならば物理的にその切込みの長さは変わらないはずで、結果的に音も狂うことは無いと思われるかもしれません。

しかし実際には音が狂う可能性をはらんでいます。

具体的には音板の根元が金属疲労を起こし「音が低くなります」。

これはどのメーカー製でも同じことであり、タングドラムの構造に由来すると考えています。

音板を打つと例えば「ド」の場合、一秒間にに約260回振動しています。

その振動を音板の根元が支えています。

音板を打つ際の強さ、また優しく鳴らしても時間の経過とともに金属疲労は蓄積し音が低くなる可能性があります。

音が狂った際に「再調整」を受け付けているかどうかは各メーカーによりますので、その点も考慮に入れタングドラムをお選びいただくことをお勧めします。

《スガイ打楽器でのアフターサービス》

①低くなってしまった音を元の高さに戻す

②低い音に合わせて全体を低くする

この2つの方法があります。

①音の高さを元に戻す→再溶接 (1~2回めまで)

価格 : ¥10,000+片道送料(工房から発送分は工房負担)

内容 : 狂った音全てを再溶接~研磨~仕上げ塗装

期間 : 約1週間~2週間(楽器の状態や作業状況にもよります)

再溶接は2回までを想定しています(それ以降は効果が薄くなるため)

3回目の再調整では「上半分を完全交換」いたします。

価格 : ¥15,000+片道送料

②全体の音を低くする

価格 : ¥4,000+片道送料

期間 : 1週間~10日(楽器の状態、作業状況によります)

■ 修理後の外観について

タングドラムの構造上、音を元の高さに戻すためには
再溶接 → 再研磨 → 再塗装
の工程が必要になります。

この過程でどうしても

・研磨跡

・ごく浅い段差塗装面のわずかな質感差

が残ってしまいます。

可能な限り仕上げは整えますが、完全に新品同様の外観には戻りません。
演奏上の機能と耐久性には問題ありません。

【 過去の修理事例 】

①プロパンレディス

②Aさま

③Bさま

④野生ドラマーずーいちさま

*各事例の詳細は少々お待ちください

《 その他の楽器 》

その他の楽器については、構造や特性の違いにより、
修理や再調整が可能かどうか判断が難しい場合があります。
使用環境や経年変化による個体差が生じることも考えられますので、
何か気になる点がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
※状況によっては対応が出来ない場合もございます。

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