【スガイフォンの誕生の経緯】
スガイフォンは、直径10センチの球体を使った小型のタングドラムを原型として生まれました。
それは「小型タングドラム」として成立させたかったため、小さいボディに4~5音入れていました。
音を詰め込んでも「存在自体がどこか中途半端」。「なんか面白くない」。
そんなもう一歩踏み出した面白さが欲しいと感じたことが出発点です。
大きな転換として、一台の中に多くの音を詰め込むのではなく、音数を絞り楽器としてのユニークさを前面に出すことにしました。
音の少なさは制限であると同時に、スガイフォンの個性を際立たせる要素でもあります。
その後、バネを使った土台や腕などで視覚的にも音的にも動きのある楽器へと方向性が定まっていくのです。
ただし、スガイフォンを単なる「冗談楽器」として扱うつもりはありませんでした。
見た目や動きに遊び心を持たせながらも、**「しっかりと演奏できる楽器であること」**は、制作の初期段階から外すことのない条件でした。
スガイフォンは複数台での使用を前提に設計されています。
3台程度であれば、旋律を奏でるというよりも、リズムや合いの手を加える楽器として力を発揮します。
必要に応じて台数を増やしていくことで、表現の幅を少しずつ広げていくことができます。
また、3台同時購入の場合には、串刺しのようにまとめて運搬できる専用の芯棒が付属します。
楽器としての実用性と、少し可笑しみのある佇まいを両立させた仕組みです。
一台一台には異なる表情があり、あえて完璧に揃えすぎない仕上げとしています。
その微妙なばらつきも含めて、個体ごとの魅力として楽しんでもらえたらと考えています。