手のひらサイズ(パルマ)

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【イベント販売での悩み】

手のひらサイズのプロパノータは、
直接販売イベントの現場で感じた現実的な問題から生まれました。

通常サイズのモデルを並べて販売していると、
興味を持って手に取ってくださる方は多くいらっしゃいます。


しかしその一方で、
「欲しいけれど、初めて触れる楽器としてはいきなり2万円前後は少し高い」
と感じている空気も、はっきりと伝わってきました。

ふいに出会った楽器を、
その場で思い切って購入するには、
どうしても心理的なハードルがあります。


【割安モデルの必要性】

その経験から、
「もっと気軽に手に取ってもらえるモデルが必要なのではないか」
と考えるようになりました。

音の世界に入る入り口として、
価格もサイズも、構えずに触れられるもの。
そうした役割を持つモデルがあってもいいのではないかと思ったのです。

そういった入り口モデルとしては、実はプロパノータの製作開始初期よりその構想と、実際のモデルがありました。

15年前後前ですが、百均のダイソーさんで直径20㎝の鉄製フライパンと、中華鍋が売っていたんですよね。

それらを各50個ずつ購入し、廉価版製作にいそしんでいました。

失敗を繰り返しながらも安定的に作れるようになったころ、ダイソーさんからその商品は消えてしまいました。。


【小さな素材探しからのスタート】

ふたたびの開発は、まず小さな素材を探すところから始まりました。
当初は、現在とは異なり球体でした。

しかし球体では致命的な欠点があり、製作を中止。

再度、素材選びからの製作が始まりました。


【現在の形にたどり着くまで】

試作を重ねる中で、
より安定した音程と、無理のない演奏感を得るために、
素材と製作方法を見直し、現在の形に落ち着きました。

手のひらに収まるサイズでありながら、
きちんと「楽器として成立する音」を持たせることができたと考えています。


【音の特徴】

【高く澄んだ音色】

手のひらサイズは、ボディが小さい分、
通常サイズのモデルと比べて、音程が高く、澄んだ音色になります。

音の立ち上がりが軽く、
短く鳴らしても輪郭が分かりやすいため、
気負わず、直感的に音を楽しむことができます。

長く構えて演奏するというよりも、
「ふと手に取って鳴らす」ことに向いた音の性質です。


【揺らすだけで音が鳴る、鈴の存在】

このモデルのもうひとつの特徴が、
内部に仕込まれた鈴の音です。

叩かなくても、
軽く揺らすだけで、鈴の心地よい響きが鳴ります。
演奏というより、音と戯れる感覚に近いかもしれません。

音を出す行為そのものが目的になるため、
楽器に慣れていない方でも、自然と音に触れることができます。


【役割がはっきりしたモデル】

手のひらサイズは、
音数や表現力を追求するモデルではありません。

その代わり、
・サイズが小さいこと
・価格的なハードルが低いこと
・揺らすだけでも音が鳴ること

この3点によって、
「音に触れる最初の一歩」を担うモデルになっています。


まとめ(手のひらサイズの位置づけ)

手のひらサイズは、
P6やP12のように深く音を掘り下げるための楽器ではありません。

しかし、
音を楽しむことに理由や準備がいらない、
とても素直な入り口としての価値があります。

気が向いたときに手に取り、
少し音を鳴らして、また置く。
そんな距離感で付き合える楽器として、
このモデルは存在しています。