黒さび処理

 

サビ発生中①

サビ発生中②(赤さび化)

 

黒さび処理後

再度サビ発生中(やり直し)

 

久々に「黒さび処理」のご依頼。

黒さび処理とは赤さびを黒さびに転換することです。

なんのこっちゃ??

確かにそうですよね。

皆さんご承知の通り、鉄は錆びます。

一般的に発生するさびは「赤さび」と呼ばれるもので、こすったりすれば手に付いたりします。

その赤さびを「黒さび転換剤」というもので処理をすると「赤さび」が「黒さび」になります。

「黒さび」というものは赤さびと違い、こすったりしても手に付いたりはしません。

「アンティークな風合いを醸し出す」ために有効な方法ということです。

高そうな門扉などのイメージかな。

陶器風な雰囲気もあり、見た目も渋くよろしいかと思います。

 

通常ホームセンターなどで売っている「鉄のバー」などは、表面が「黒皮」と呼ばれるある種の膜のようなもので覆われているので、すぐに錆びたりすることはあまりないかもしれません(テカテカしている金具などはメッキ処理されているので別のお話し)。

 

プロパノータは加工後の磨き上げで、生の鉄がむき出しになっているのでちょっとサビが発生しやすい状態です。

それでも冬場などは空気中の水分が少ないためか、すぐにサビるようなことはありません。

今は梅雨時なので、放っておくと割とすぐにサビ始めます。

ですがこのサビは「赤さび」なので好ましくありません。

それに部分的にサビるだけなので、黒さび処理するには錆が少なすぎます。

 

そんなわけで、まず第一段階として「赤さびを全体に発生させる」必要があります。

屋外に放置していればサビるでしょうし、塩水をかけたり、酸性のものをかけたりといくつか方法があります。

まぁ手っ取り早くさびを発生させるには酸性の液体を使うのが簡単でしょうね。

要するに「サンポール」ですよ。

 

塗布後しばらくすると画像①のように緑がかってきます。

さらに放置しておくと茶色っぽい感じに。これでもう赤さび状態。

ちゃんと定着させるために一晩放置(これは必須条件かはわかりません)。

その後「黒さび転換剤」を塗れば「黒さび化完了」。

季節要因も大きく左右するのか、前回(いつだったかは不明)とは赤さび化するまでの経過がだいぶ違う印象。

 

画像では黒く見えないのが不服ですが、「真っ黒」ではなく「黒に近いこげ茶」という感じです。

渋い「茶釜」みたいな感じ。

 

ただ私自身の感想では「きれいに整いすぎている」感じがします。

もうすこし黒さびに「ムラ」がある方が個人的にはいいと思っています。

 

お客様がどちらがいいのかは知りませんが、ちょっとやり直し。

やり直しと言っても、黒さびを剥がすことなど面倒なだけですから、改めて作り直しとしました。

 

HPからのご注文であれば出来上がり2つの画像をお送りしてお選びいただけば良いのですが、別サイトからのご注文ですのでメアドは不明。

よってワシの一存にて決定。

 

そう言えばなんで「黒さび処理」なんて思いついたんだっけ???

もうずっと昔のことで記憶も定かではありませんが、いろいろ考えて試してみたんでしょうね。

ある時「サビ」を売りにした看板なんかを作っている人に出会ったのがきっかけだったっけか???

それとも錆が出て面倒なことになったから調べてみたのがきっかけか???

いずれしにても他に考えることないんだろうねぇ。。。。虚しい。

 

きっかけなんてどうでもええが、もうすこし「ムラっけ」のある茶釜になればいいんだけどナァ。。。

黒さび転換剤の塗り方次第ですね。「加減」というものはいつも難しい。

上手くいきますように。