手の平サイズ(直径約13センチ)の在庫を幾つかアップしました。
このタイプは基本的には個別のご注文はお受けしていませんので、在庫からお選びいただく形となります。
手の平サイズに関しては音階も特に決めているわけではなく、言うなれば「出たとこ勝負!」的な側面があります。
自分の中では決まりきったものではなく、色々と試していくことで何らかの発見があることを期待している面もあるのですが。。。その反面悩みも出てきます。
手のひらサイズのこのブツ。
迷うなぁ。演奏で使うなら3音の方がいいと思う。
1人で音を楽しむなら6音の方がいいと思う。
何種類も作りたく無いけど、どちらかに限定するのもねぇ。結局はユーザー次第かぁ。
まさに心の呟き。。依頼があれば作るでいいや。 pic.twitter.com/sXCzJl9Q1V
— スガイ打楽器製作所 (@propanota) October 7, 2021
音色に関しては深い余韻というよりは、「カンカン」と小気味よい音が響きます。
余韻の長さはやはり直径22センチの通常サイズの方が長く響きます。
そのメリットは携行性の良さと、お手ごろな価格ということでしょうか。
問題は「楽器として大いに活躍するかどうか?」
主役としてメインで活用するのは厳しい・・・と思っています。
作っている私でも「マスコット的」な位置づけですしね。
先だってのスリットドラム練習会では、手のひらサイズ(中国製)で11音入ったモデルを持参された方がいました。
会の趣旨が「曲を演奏しましょう」というものでしたので、その11音タイプで主旋律に挑戦していましたが、結局足りない音があり断念。
では「伴奏に回りましょう」となってもやはり足りない音がある。
こうした使い方ではかなり限定的、というよりも無理があると思います。
その一方で3~4音をメインに使い、装飾音的な入れ方をすれば音数が少なくても、また音量も大きくなくても十分役割を果たすことができました。
その際、手のひらサイズのプロパノータ(6音)も同時に使いましたが、中国製のものよりも高い領域の音だったのでより効果的だったと思います。
今回作ったものに関しては、ノイズ(音割れ)が生じてしまったものがいくつかあります。
無念極まりない。。。
この音割れは塗装後、つまり完成後に時として発生するので消すことが非常に難しい。
「決まって塗装後」という事は、塗装の何かが原因と考えて差し付けないでしょうね。
その想定される原因に対しては通常サイズ以上では内部に対策を施しているのですが、手のひらサイズは小さいのでそれが出来ない(手が入らないので・・)。
ノイズ好きの私ですが、このノイズは無い方がいいのが本音です。
考えようによってはアクセント的な役割も果たしますので、ご購入される方はその点をご承知願います。
しかしこのようにまとめて作り、それぞれの音を鳴らしてみると「結局何が違うんだか・・・・」。我ながらそんな疑問が浮かびます。
音はドレミファソラシドの何らかの音に合わせているとしても、「それだけでは選ぶ際の決定力にはならない」かな・・むしろ「悩むだけかも」。
その様な気持ちにもなります。
手の平サイズは不定期製作ですので、その都度の気分に左右される面が大きいのが現状。
「音階」というものも設定していないので、ゴールが決めにくい点も難点のひとつです。
つまり、「何が良いのか?」を常に探りながら作っているので、完成後にその気分が変わればちょっとしたモヤモヤも発生する場合も案外あります。
そんな悩みがあるのなら、やはり「メジャースケール」「マイナースケール」「音階なし」の3種類程度の区分けにした方がよいかもしれませんね。
次回の製作は未定ですが、次はその点を意識して作ってみようかと思います。
ちなみに今回からはお客様のご要望でストラップを付けられるように金具を取り付け付ようにしました。
この金具はねじ止め式ですので、不要な際には取り外すこともできます。
チッコイのにストラップ付けられるようにして、という事で。
ま、この程度ならその場で付けられますからね。
ブツ、お客さんの。
モデル、ワイ。むしろチッコイのには最初からストラップ付けられる仕様にしちゃう方が便利かな。 pic.twitter.com/wUlgCaKWdc
— スガイ打楽器製作所 (@propanota) June 26, 2022
それにしても今回も紹介用の写真と動画を撮りましたが、我ながら「雑な紹介」と思わずにはいられません。。。
この点に関しては本当に心を入れ替えないといけないと思うのですが。。
多くの人が使っているらしい楽器用の録音機材ももちゃんと持っているのですが、結局いつも自分の古いアイフォンで簡単に撮っているだけです。
だいたいそれらの機材を使ったとしても大した効果が感じられない。
「それならアイフォン一発撮りで充分じゃねぇの?」と思っちゃいますよね。
それに録音時の問題より、再生環境の問題の方が大きければ、やはり「録音はそこそこでもいいんじゃねぇの?」と思っちゃいます。
まぁ、変に音を加工して綺麗な音に出来たとしても手元に届いたものが動画以下の質だったらガッカリされちゃいますよね。
ちょっと言い訳がましいことですが、そんなことを思っているようでは改善の可能性は低いかも。
今日の一曲
打楽器の中でいわゆる「鳴り物」と呼ばれるものがあります。
おもに「カネ」系の楽器を指すのかもしれません。
「鳴り物」としてはこんな感じで、綺麗に整った音よりもちょっと「雑味」があり個性的なものが好まれる気がします。
この冒頭になっている「カネ」が好きで、ちょっと似たようなものをプロパノータの廃材で作りました。
僕は意外と気に入っているのですが、ある人には「うわぁ、イヤダ・・」でした。
僕も「アァ、ソウデスカ。ハイハイ」と気にも留めませんが、それぞれの活かし方というのもはあるもんですよね。