ギター弾きの方が工房に遊びに来ました。
曲作りなんかもされているようで、その中で「プロパノータを使ったら面白いんじゃないか?」という事だったそうです。
結論的に言えば「とても良かった!!」という感じです。
これは僕だけでなくその方も同意見。
ギターは何と言えばいいのか「コード楽器?」「メロディ楽器?」いずれにしても、普通はちゃんとチューニングして演奏するものですよね。
プロパノータはギターのようなチューニングの対応力はありませんが、基本的には「ドレミファソラシド」の音にチューニングされています。
例え「テキトー」に鳴らしても、ギターの音と合っていればすこぶる気持ちがいい。
ギターのようなメロディが出せる楽器とのセッションでは、取り合えず鳴っているいるギターの「メロディorコード」に合わせて適当にプロパノータを叩きながら合う音を探してみます。
細かなことをゴチャゴチャ言わないでも絶対に「合う音」はあります。
なぜならギターも「ドレミファソラシド」どれかの音を出しているし、その音同士がタイミングよく合致すれば心地よい響きになるのです。
また同じ音同士(例えばお互いその瞬間にドの音を出している)にならなくても「相性の良い音」というものが存在します。
「ド・ミ・ソー」などとよく耳にするかもしれませんが、ドにとっては「ミ・ソが互いにとって相性の良い音」だったりという事ですね。
ですので音階的なことがわからなくても、取り合えず音を探っていけば必ず「気持ちよく響く音」に出くわすはずです。
たいてい2~3音程度は見つかると思います。
あとはそれらの気持ちの良い音を中心に鳴らしていけば、かなりの高確率で気持ち良い感じになるんじゃないかな。
「どうして合っているか合っていないかがわかるのか?」そんなものは聞けばわかります。
聞いていて心地よければ「合っている」。
なんか違うかな、と思うならそれは「合っていない」。その程度です。
実際に今日もそんな感じでしたが、それで充分でした。
ただプロパノータには最低でも6音からありますので、2~3音だけではなくそれ以上に使ってみたりしたくなるのが人情です。
そんな時には「あっ、この音違った」なんてことになったり、またはテキトーにやっているので「再現」が出来なくて「悔しぃ」となったりするわけです。
それにずっと同じ音だけでは変化がないので、やっぱり違う音を使ってみたくもなりますからね。
デモね、ずっと音を入れている必要もないので一番簡単な変化は休むという事かもしれません。
ちゃんと曲として成立させるためにはその辺りの適当さをしっかりと再現できるよう、またその際にも「効果的な音は何か?」などちょっとした知識があった方が良いのは間違いないでしょうね。
あくまでもこれは「センス」というよりも単に知識の割合が高いと思います。
具体例を出せば「規律、礼、着席」の時にピアノなんかで「ピ~ン、ポ~ン、パ~ン」なんて伴奏は誰でも小学校時代なんかで耳にしていますよね。
あの音のように「この音の次にこの音がくると、こんな感じになる」というのがある程度存在します。
ここで最後の「パ~ン」が「ピョ~ン」とかになったら「なんか調子っぱずれ」な印象になります。
(その辺りのうんちくって、たぶんEテレの夜の音楽番組で解説したりしてるよね。1~2度見たことがある)
こういった点はピアノなどをやっている人には至極当たり前のことでしょう。これらを「コード進行」というのかな?
ちなみに私はその辺りのセオリーを全く把握していないので「あっ、この音じゃなかった・・」という事はしょっちゅう起こります。
更に、センスが良ければその時に「あえて不調和」な音を使ったりすると、全体に緊張感が生まれたりとの効果があるそうです。
ま、そんなことはセンスの良い人に任せてテキトーにやっても気持ちよいのでご心配なく。
またこの気持ちよさを多くに人に感じてもらえればいいなぁ、と思います。
「そんな時にゃ、動画でも撮ってアップしろ!」ですよね。全くその通りです。撮ってないけどね。
僕は他の楽器と合わせたりするときには「6音程度が使いやすくて良い」と思っています。
しかし今回は15音タイプの「P15」がかなり威力を発揮してくれました。
初めは両面タイプでノイズを入れてやってみたんです。
これはこれで「やっぱりとても良い」感じでした。特にちょっと激し目に使う場合には持って来いです。
しかし15音タイプで「オクターブ違いの音」を使うと、とてもとても良い感じでした。
15音あっても使っているのはほんの数音。
でもそれくらいがちょうどいいですよ。
演奏もいたって簡単。軽く打つだけです。
他の楽器と合わせる際のプロパノータの効果的な使い方としては「わき役に徹する」ことです。
どんなに頑張ったってギターやらピアノやらにはかないません。
前面に出るよりも背後に回り「バッグで鳴り響いている」使い方をすれば、その特徴をいかんなく発揮できるでしょう(しかもカンタン)。
背後でずっと鳴り響いている音を「ドローン音」と呼ぶそうですが、まさにそんな感じです。
これはなかなか他の楽器では出せない良さかもしれませんね。
「楽器経験が無くてもできますか?」
とは良くあるご質問で、その答えは「出来ます」です。
なぜなら演奏なんてちゃんとしなくっても良いからです。
一人で鳴らして楽しむのであれば、だれの目も気にせずに「ポ~ン、ポ~ン」と鳴らしているだけでも気持ちが良く、とてもリラックスできるでしょう。
以前はHP上でお買い上げくださった方にアンケートをお願いしていました。
そのアンケート項目に「使い道」があったのですが、回答はほぼ皆さん「部屋で自分で鳴らして楽しむ」でした。
まずはご自分が楽しむことが大切ですからね、それで良いと思います。
しかし、もし楽器をされているお友達がいれば一緒に音を出して楽しんでみることをお勧めします。
一人で鳴らすのとはまた違った楽しさがあると思いますよ!
「今日の一曲」
MEUTE HeyHey
ドイツのバンドらしい。たまたま聞いていたラジオで流れてた。
日常的に音楽を聴いたりしないし(もちろんサブスクなんてやらない)、ユーチューブもたいして見ないけど、たまにイイのがラジオから聞こえてくると調べるよね。
鉄琴が威力を発揮してますね。