スリットドラムの作り方②

スリットドラム作れる?

 

以前のブログにてスリットドラムの作り方を紹介しました。

簡単に作る方法として素材には「竹」をチョイスしました。

 

そのブログの中で、「次は木で」と書きましたが、木は飛ばして「金属」にて。

 

金属(鉄)でのスリットドラムの作り方。

 

こんなことを改めて紹介しなくても今やYouTubeで探せば作り方の紹介動画がジャンジャン出てくるでしょうし、本当に作る気があればそちらを参考になさった方が良いでしょうね。

 

作るにあたっての結論としては、作るのは難しくはない。

道具があればすぐできます。

面倒なのは材料の入手方法。

ガスボンベを解体~再加工という方法もありますが、余計な手間がかかり大変です。

圧力容器の材料として使われる「鏡板」をどこかで見つけてくるのが得策でしょうね。

鏡板をネットで検索すれば出てきますので、後は直談判です。

 

ある程度の数を作るのであれば材料を仕入れて道具類もそろえるのもアリだと思います。

ですが、1個2個作るというのであればどうだろか。。。。

スガイ工房では「ニコニコタイプ」のプロパノータ作りのワークショップを行うことがあります。

「ワークショップを行う」と言いましてもこちらから開催を企画することはありません。

作ってみたいという方からの行動がなければ何も起こりません。

 

ご自身で作ってみたい方、または作ったものを誰かにプレゼントしたい方などにはスガコーボーで作るのが一番手っ取り早いかな、と思いますよ。

 

以前はHPのメニューにも載せていたんですけどね・・・

気になる方はお気軽にお問い合わせください。

料金は¥15,000(税込み)

基本は「5音階」で塗装込みです。

同時にお受けできるのは2人までです。お友達同士でもぜひどうぞ!

 

ニコニコ顔となりますが、他のタイプと手順や音の調節方法は変わりません。

作りに来られるのは男性よりも女性の方が多いですね。小学生も過去に2人チャレンジしていきました。

 

今回は6月に行った「スガイ打楽器ランド」に参加してくださった方が「作りたい~~」という事だったので、「ま、それじゃ、やってみっか」ってことで久しぶりに行ったニコニコ作りの模様です。

 

中国からの留学生で、現在東京芸大の学生さん。

 

・服装

特に汚れる仕事ではありませんが、手袋、手甲、エプロンを身に着け(これらは工房で用意しています)早速取り掛かりましょう!

2~3年前ですがスカートにヒールで来られた方がいたのにはびっくりしました(汚れませんが、汚れても良くて動きやすい服装が良いですよ)。

・デザイン決め

まずはマーキングして完成予定図を作成します。

 

なんだか複雑な図柄になりましたね・・・出来る出来ないは後で考えるとして自由に描いてもらうのが良いかと思います。

実際の加工では無理な部分もあり、解決策としては無理な部分の図柄は「ご本人が描く」という事でひとまずは落着(なんせ芸大生だでね)。

 

・穴あけ

「ポンチ」で穴を空ける位置にとっかかりを付けておきます。

ポンチとは先の尖ったものでちょっとした傷をつける工具です。

木材だとそのままドリルの刃が食いついてくれるのでポンチは不要ですが、鉄だと硬いし、おまけに曲面に穴を空けるのでドリルの刃が素材に喰い付く前に滑ってしまうのです。

「スコンッ、スコンッ」と軽くハンマーで叩いて印をつけておきます。

ではドリルでニコニコ顔の目や鼻に穴を空けていきましょう。

加工自体は繰り返しの作業になり、その大半はドリルで穴を空ける作業かな。

繰り返しますが、曲面に穴を空けるので少々やりにくいかもしれませんが、最初の下穴が開けば穴のサイズを大きくするのはさほどの苦労はありません。

 

・顔作り

下穴が開いたら次は手持ちのドリルで輪郭を空けていきます。

この時には「ホールソー」という先端工具を使います。

 

ゴリゴリゴリゴリ空けていきます。

通常の回転速度では早すぎるので、速度調節器を使いゆっくりと回します。

ちなみに鉄に穴あけをする際には刃の摩耗を防ぐためにオイルを適度に塗りながら空けていきます。

この時にあまり切りすぎてしまうと音が低くなってしまうので、そこまで切り込まないようにします(円で説明すると、半円程度か半円よりもちょっと切り込む程度)。

 

 

四角い音板を切る際には「ディスクグラインダー」を使っています。

(ジグソーなんかでも可能ですね)

コレらですね(コレらはブチ壊れたヤツラ。だいたい半年でブチ壊れる。。ブチ壊れるのちょっと早すぎると思うなぁ)。

ディスクグラインダーだと砥石と手との距離が近いので、慣れないとちょっと危険だと思います(おまけに安全カバー外して使うし)。

ですが危険度は木工加工よりは低いでしょうね。

木工の工具は刃が鋭いので指なんか「スパッ」と切れますが、鉄鋼工具は鋭さはないので「ザク」って感じ。

 

ホルソーを使えば刃先と手との距離も離れているし、回転数もゆっくりですので初めてでも特に危険はないと思っています。

 

・溶接

上下それぞれの加工が出来たらいよいよ「溶接」です。

この溶接が「バリバリバリバリ」いって気持ちがいいのですよ!

溶接機のお陰で初めてでもスグに出来ます(もちろん最初に簡単なレクチャーはしますのでご安心を)。

 

溶接自体はとても楽しいのですが、その後の「溶接跡」を削るのが面倒なので、それは私がグワァ~と代わりに削ります(グラインダー作業だしね)。

 

下半分も「ノイズ用ネジ」や「足」用の穴を空け、「タップ」という工具でネジ穴を切ります(要するにただの穴をネジ止め出来るようにネジ溝を作るってわけです)。

・タップ加工

画像ではナゼか塗装後にネジ溝を切っていますね。。。

順番は重要ではありませんが、このタップというモノは折れやすい一面もあるので、折れても取り出しやすいように通常は溶接前に行います(ついウッカリだね・・)

タップ加工はやってもやらなくても音には何の影響もありません。

 

・磨き

回転させて磨きます。

溶接して磨きをかけた後はこんな感じです。

磨く前にはマーキングの跡や、切った部分の周囲にバリなどが残っていますが、この磨き作業自体はどんどん綺麗になっていくこともあり楽しい時間です。

 

目と口に表情を付けているのが「緩さ」を醸し出していますね。中央部分にも三角マークが入っています。

こういった部分は参加者次第のカスタムですね(基本的に参加者がやりますが、私は出来る限りそのお手伝いをします)。

 

と、こんな感じで塗装前の状態。

 

通常は5時間前後で塗装まで済ませて完成を目指しますが、今回はややカスタム度が高く、また怠けすぎたりで一日で塗装までは終わりませんでした。

と言うか、「持ち帰って絵柄を描いてくる」という話だったような気もするが・・・ま、どっちでもえーが。

 

・塗装~仕上げ

塗装後の最終的なチューニングはやすりでゴリゴリ。人の手でやるのが一番確実です(時間は少々かかるけどね)。

四角い音板と原理は同じで、切込みの長さで調整します。

塗装前に近似値まではホールソーで調整しますが油断するとすぎに低くなりすぎるので丸板の場合には注意が必要です。

塗装時の写真を取り損ねましたが、塗装は「粉体焼付塗装」で粉上の塗料を吹きかけ、その後窯に入れて焼き付けます(約15分)。

あとは窯から出して冷えれば完了です。

絵柄や模様を入れるなどをご希望の場合には、その模様の保護のため再度クリア塗料で仕上げます(プラス¥2,000頂戴します)。

 

 

それぞれの顔の表情はこんな感じとなりました(ちょっとバリが残っている部分もありますが、それはご本人次第)。

 

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今日の一曲

曲名などは全くわかりませんが「鉄加工」っぽい雰囲気なので。

ブラジルの楽器「ビリンバウ」でこんな雰囲気を出せそうですが、恐らくこの音は鉄のフェンスかなんかを叩いているんじゃないですかね。

YouTubeは加工について知りたいことがある時などにドバァーって見ますね(教えてくれる人がいないのというのは苦労しますよ。。。)。

それ以外はあまり見ない方かも。。それにしてもこん時は何を調べていたんだかねぇ。