コロナにより一年延期となりましたが、「八ヶ岳クラフト市2021」お越しくださいました方々、ありがとうございました。
主催者、およびスタッフの皆様お世話になりました。
八ヶ岳クラフト市には一昨年初出店し今回で2回目ですが、運営上にも細かな配慮がなされ、また八ヶ岳の風景の影響もあってか「いいところだなぁ」としみじみ思ってしまいます。
金土日の3日間の開催ですが、金曜日、土曜日は雨模様。
最終日の日曜日は良い天気に恵まれましたが、午後過ぎにいきなりの雷雨。。
山ですからねぇ。。
コロナの影響なのか、ご来場者は例年に比べだいぶ少なかったとのお話でした。
スガイ打楽器のブースの両隣はスピーカーを製作されている方々。
珍しいですね。
あまり本格的なスピーカー製作者の方にこのようなクラフト市でお目にかかることは今までありませんでした。
私も楽器出展ですので音を出しますが、普段はちょっと控えめに音を出しています。
自分は良くても周囲の出展者さんにとっては音が鳴っていることは煩わしいかもしれませんからね。
今回のように音出しブースが固まっているのは有り難いことです。
スピーカー製作者のお二人はともに独学で取り組み始め、たどってきた道のりもだいぶ違いがあるようですが、蛇の道は蛇。
お互いの苦労話や製作における深いお話など、私には難しすぎる理論でしたが大いに刺激となりました。
私は彼らのように深~い音響についての話にはついていけませんが、3人とも脱サラ。
年齢も似たり寄ったり、それぞれ開始してから約10年。
お互い似たような足取りに親近感を感じたものです。
https://clappinjam.wixsite.com/wood
クラッピンジャムさんはスマホを差し込めば音が増幅されるタイプのお手軽スピーカー。
見た目と使い方はお手軽ですが、細かな周波数計算が施され「増やしたい音、カットしたい音」がそれぞれコントロール済みで、実演するたびに来場者から感嘆の声が上がっていました。
メディア登場も多く、海外の展示会にも出展しているそうです。
スマホを差し込むタイプのスピーカーは一見すると誰でも作れそうな気がするかもしれませんが、大きなスピーカーを製作されている知識と技術が駆使されたそのスピーカーは全くの別物でした。
クラッピンジャムの原田さん曰く
「なんかの筒にでも入れれば音は大きくなりますよ。しかしそれはただ大きくなっただけ」
「音はただの空気振動ですから、いかにしてその振動をコントロール出来るかです」
「このタイプではドラムのハイハットが出すぎるでしょ?これをカットしたのがこのタイプ」などなど。
見事なまでに意中の周波数がコントロールされていました。
電気を使わずスマホを差し込むだけの原田さんに対して、もう一方のcimane(チマネ)さんは中に組み込む電子回路などもすべて自作。
楽器用に使われる素材(木材)の、その中でも良く響く部分のみを厳選し、楽器製作と同じ方法で作り上げられた逸品もの。
ご本人もギターを弾かれるとのことで、ギターの曲が流れるとスピーカーからではなく、その場で誰かがギターを鳴らしているかのような聴こえ方がします。
10センチ四方の小さなキューブ体のものと、もう少し横長タイプのモノを主に展示されていました。
長野の伊那地方に工房を構えておられますが、各地からオーディオマニアの訪問があるそうです。
ゆったりとした自然に囲まれた中でコツコツと製作されていれば、そりゃぁ直接お訪ねして注文したくなりますよね。
ワシも都会ではなく、そんな田舎に行きたいヨ。。
ちょっとお客さんが途切れた時には3人で「あ~だこ~だ」と難しい話からくだらない話までして楽しく過ごしました。
少し離れたブースではオカリナや古楽器のオルガンを製作されている方も居たので、この方も含めて音出し組を全員一か所にまとめてくれればもっと楽しかっただろうね(お客さんそっちのけになるかもしれんが)。。。
このオカリナの方は緊急事態宣言で中止となった5月のイベント(ロバフェス)でご一緒する予定だった楽ガキ工房さんだという事がわかり、それはそれでまた良いご縁でした。
このロバフェスは今のところ10月後半に開催が予定されているとのことです。主に楽器系の製作者が出店するので楽しみですね。