先だって放送された「ニッポンぶらり鉄道旅」でも駆けつけてくれたご近所の和太鼓奏者シンさん。
ちょっと前から工房にてご自分の和太鼓製作に取り組んでいましたが、ついに出来上がりました!!
始まりはこんな感じ⇒和太鼓作りに挑戦
作業ペースがずいぶん遅く、取り掛かりからここまで来るのに一カ月以上かかったか。
アイデアが浮かんでも次の作業まで日が開くので、どんなアイデアだったのかお互い良く忘れたもんです。
ワシも事細かく記録なんてしないほうだけど、シンさんはそれに輪をかけたようにメモったりしない。。アバウトやねぇぇぇぇぇ。。
まずは太鼓の皮だけ専門店で購入。
これだけでもなかなかの重量。奥に見えるプロパノータがものすっごく小さく見えますなぁ。
このままフレームドラムのように叩いてみても面白い(フレームドラムとは胴体がほぼなく、枠のみの太鼓みたいなものです)
直径は大体70センチを下回る程度。
作る太鼓は「桶胴太鼓」。打面が両面にあるものですが、片面のみ正式な太鼓の皮。
もう一面は「レザー」。
つまり「革細工」で使う皮を転用(工房に結構余ってるのです)。
通常の皮は「牛皮」を、おそらく背中を中心に太鼓の直径に合わせて切り取ると思います(背中が一番強い)。
打面サイズにより牛一頭分から何枚取れるかが決まるでしょう。
今回はサイズが大きいので、ウチにあった皮ではギリギリのサイズ。
まずは皮を固定する鉄のリングを作る。
板に直径サイズの円を描き、その円上に「ネジ」を打ち込む。
円状に打ち込まれたネジに沿って「鉄棒」を合わせて「グイッ」と曲げていきます。
「てこの原理」を使い当初は「12ミリの鉄棒を曲げる」と意気込んでましたが、長さが相当長くないと曲げられそうもない太さなので断念。
ホームセンターには「鉄棒曲げ具」なるものが2000円も出せば売っているけど、それだと「ちまちま曲げてはカーブ具合を確認」の繰り返しなので、そんな面倒はしたくない。
ワシは工具好きとは言え、普段使わないようなものは欲しくない。
一気に曲げてさっさと次に進みたいからね。
という事で、半分の6ミリを曲げ、それを何本か重ねて溶接し一体化する作戦に変更。
少々いびつながらもリングは出来たので、革にあてがい締めていきます。
こんな感じ。
でもこれでは全然「張りのテンション」が掛かってません。
と、いうよりも締めてる紐もちゃちだし(工房にはこれしかなかったので)、革も引っ張ればちぎれちゃうので、このやり方は断念。
*ちなみに「この方法がダメ」とは言えません。
レザーでも、またこのやり方でもOKなこともあります。
(上の画像は以前に作ったものです)
革は緩いまま、ロープを通すための「ハトメリング」を打ち込み、良しとする。
片面は正式な太鼓の皮で「しっかりとした太鼓の音」
逆面のレザーの「緩くてダルダルな音」
この対比がある意味狙いでしたが「レザーはほぼダメかもね。。。」との予想。
最初はこまめに画像も撮っていましたが、いつの間にか枚数も減り、一気に今日の仕上げへ。。。
ちなみに太鼓のボディは「プラダン」。プラスティックダンボールです。
太鼓製作のコンセプトが「軽くて電車でも運べる」ですからね。
円筒ではその形をキープするのが大変なため、8角形の胴になりました。
シンさんはそこだけ、やけに熱心に計算して、8角形になるように切り込みを入れていたっけなぁ。。
「軽くて運べる」以上に重要だったのは「めんどくさい作り方はしない」。
「ずいぶんラフだねぇぇぇ」他人事とは言え、ワシは何度そうつぶやいたことか。。
途中経過がかなり省かれましたが、組み上げに当たって予想されていた問題は発生せず、何のドラマも起きずに無事形になりました。
懸案事項だった「レザー」が思った以上にいい響きを出してくれたのでお互いビックリ。
正式な皮はまだまだ硬く、今後使い込んで馴染ませる必要があるでしょう。
しかし最終的に大問題が発生。
シンさんの理想は「電車で運び、現場で簡単に組み上げる」。
そのため通したはロープは外さずに緩めるだけで、太鼓の胴体を抜き取り分解。
組み上げ時にはロープの隙間から胴体を入れ込み、縄を締め上げて完成。
しかし、しかしです。。。ロープの隙間から胴体を入れ込むことが出来ない。。
仮に入れ込むことが出来ても、かなりメンドクサイ。。
お互い「形が出来れば全てよし!」と思っていたので、組み上げ時の事なんてな~~~んも考えとらんでした。
おまけに「こんなことでつまずくなんて不服極まる」って感じでテンション急降下。。。。。
ひとまずワシはグッドアイデアが浮かんだが、上手くいくかなぁ。。。
脈絡のない文と写真で全然わからなかったでしょ。。申し訳ないです。