最近は良くお客様がお見えになります。
今日は春以来、2度目になりますが高橋さんがお越しくださいました。
高橋さんには春先にカスタムタイプのものを2台納めさせていただきました。
こちらの動画
1台は「P13」でもう1台は「P15」。
P15の方はデータとしての記録しかのこしていなかったのかな???
画像も見当たらんぞ・・・
基本的に高橋さんの目標は「旋律と伴奏を一緒に奏でる」です。
今回は春から練習されてきたという成果披露、および新たな改良版についてのアイデアの交換が目的でした。
演奏に関しては日本の伝統的な曲を「伴奏、旋律」交えてご披露くださいました。
これは相当難易度の高い挑戦だと思います。
「旋律、伴奏」手順としては楽譜通りに進んでいますが、高橋さんもお認めのように「左手」で常に的確な音を出すことが難しそうです。
私の場合は伴奏用の大サイズ、全音階2オクターブ、半音階2オクターブの計3台で挑戦しています。
考え方としてはそれが一番簡単だと高橋さんも仰っていましたが、3台並べるのはちょっとハードルが高い・・
確かにそうだと思います。
私は製作者であり、そもそも楽器点数が多くなりがちな打楽器を演奏しますので、楽器が多いという事は避けられない部分も承知しています。
ですが一般的にはやはり3台持っての移動は、これはしんどいと思います。
高橋さんもギターやウクレレを演奏されていますので、それらはヒョイッと1台担げば済みますからね。
それでもプロパノータの音色に大きな魅力と可能性を感じていただけ、難易度の高い奏法にもチャレンジしてくださることは、製作者としてもぞの想いに全力でお応えせねば、と強く感じます。
今回は高橋さんのご要望「3台分を2台にまとめる」という課題へのチャレンジです。
高橋さんの思惑通りに完成すれば「調」の変化にも対応でき、かなりの対応力を持った楽器へとつながるかもしれません。
最大の難点は冒頭の略図の数値の通り、
「音が近いものをいかに輪郭のある音で仕上げることが出来るか」です。
構造上、この手のスリットドラムの音は響くのが当たり前ですからね。
また、ひとつの音を鳴らせば他の音も鳴り、特に近い音同士だと音が混ざり合ってしまいます。
それを適度に抑えるのは逆に難しいでしょうね。。
略図のものは伴奏用としての役割を担うので、響きすぎるとそれも良くないと思います。
「ポン、ポン」と余韻の短い音が理想です。
特大サイズの低音タイプでも音を短くカットする仕様になっていますが、そのやり方がうまく作用するか?
「響かせず響かせる」が相反する課題克服がポイントです。
1台あたりにしたら過分な代金をお支払いくださいました。
試験的にも数台は作ることになるでしょう。
しかしやりがいがありますね!
いや、、、難しいことに直面しそうなので苦難か???
いずれにしても良い結果が出せるよう最善を尽くすだけです。
高橋さん。
そもそもウクレレにしてもプロパノータにしても目標とする演奏レベルが非常に高い!