最後のボンベ ボンベの刻印

85年8月28日

以前はこの刻印をボンベの製造年月日だと思っていました。

しかし春先に鈴与商事様のインタビューを受けた時に聞いたところ、これは製造年月日ではなく、充填期間だとのことでした。

こんかい改めてボンベの刻印で調べてみると、容器の検査日であったり、やはり製造年月日であったりとどうなんでしょうね。。。

 

いずれにせよ、その他の刻印から見てもガスボンベはかなり厳重に管理されていると思われます。

と、いいますのも何年も前にアメリカの市民マラソン大会(確かシカゴ)の最中にガスボンベを利用した爆弾テロが起きました。

ガスボンベは密閉性が高いぶん、もし内部に火薬等を詰めしっかりと蓋をすれば大変大きな爆発力を生み出します。

外側が頑丈で中に閉じ込める圧力が強ければそれだけ爆発の威力が増します。

 

これは花火も同じで、火薬を閉じ込めるお椀上の器は紙製でそれだけでは大して頑丈ではありません。

火薬を詰めたのちに、ノリを付けたクラフト紙を何重にも貼り重ねることでどんどん頑丈な玉に仕上がっていきます。

大きな花火になればなるほどクラフト紙を貼る量も増えるので、上空で粉々に破裂するとはいえ、花火打ち上げ現場にはボロボロ上空から降ってきます。

ちなみに直径60㎝弱の2尺玉では、そのボロ皮の厚さは5㎝前後にはなり、大きさも30㎝前後だったりとするので頭にでも当たれば強烈ですね。。。

現場で運悪く当たったという職人には出会ったことはありませんが。

 

それはともかく、ボンベのこの打刻が製造年月日だったらかなりプレミア感が増しますよね。

もし自分の誕生日と同じものがあれば、まさしく共に歩んできたと言っても過言ではないと思います。

 

ボンベの製造メーカーによっては日付まで入っているものと、月までしか打刻されていないものがあり、日付まで入っているものは私自身もなぜか愛着を感じていました。

 

しかし、今回ガス関連企業様よりの複数のご注文で、ついにストックのガスボンベも終了となりました。。。

 

廃棄ボンベはたいてい20~30年経過しているので、中にはサビがひどいものもあります。

それに表面をできる限り綺麗にしたいと思っても限界もありました(削ればきれいにはなりますが、その部分だけ痩せちゃったりしますしね)。

大変な労力がかかりますねぇ。。。

メーカーごとに同一規格内でもサイズには若干の違いもあり、それによってちょっとした発見なんかもありました。

 

いまは「P6」を始め、いわゆるサイズ小(直径約22cm)はすべて同一で、ボンベメーカー様よりボンベになる前の状態で仕入れています。

無駄に削ることがなくて済むため、品質の向上と安定性に利点があると思っています。

 

ですが、この刻印、塗装をしちゃうとやっぱりだいぶ薄れちゃうんですよね。。