スリットドラムの音数と音階について
金属製のスリットドラムの多くは8音から成り立っています。
しかし私は基本的に8音階というものは現在は作っていません。
今回作ったモノは言ってみればサンプルです。
また、今週子供たちに楽器の紹介と直接触れてもらう機会があるので、そのためにわかりやすい音階で作ったということでもあります。
8音というタイプが最も一般的だと思いますし、私も最初はこのタイプを作っていました。
理由は8等分にするのが一番楽だからです。
おまけに「ドレミファソラシド」も8音ですのでその点も好都合です。
しかし実際には「ドレミファソラシド」ってそんなに絶対的な音階ではないようなので、他メーカー製なども単純なドレミファソラシドにしている例はどうも少ない模様です。
多くはどこかの音に半音(シャープやフラット)が入り、マイナー調の音階になっているか、または5音が基本となりプラス3音はそのオクターブ違いという例が多いみたいですね。
私は「曲の演奏ができるように」という点と、「他に音階というものを知らなかった」との2点からドレミファソラシドでやっていました。
ですがドレミファソラシドの8音では曲を演奏するとイマイチなんですよね。
半音がないからというよりも「ここは高くいきたいっ!」というときに低くならざるを得なかったりして、その点が何とも物足りなかったのです。
何とか音の数を増やそうと空いたスペースやら側面、裏面などにも音を入れたりしましたが、最終的にP15のように音板を2重にすることで一気に解決。
それ以来、8音はお役御免となっていったのです。
そんな次第で今回作ったものは販売目的ではなくサンプル品。
スガイマークも遠慮なくやたらと入れることができ自分自身ご満悦!
子供たち用という理由のほかにもう一つ。
「日向坂48」か「欅坂48」」の曲で「ドレミドレミ」を連呼する曲がありますよね。
アノ部分をやってみたいのですよ。
リズム的に気持ちよさそうだし、いい練習になりそうだからね。
(でも実際には歌とは違う音なのだそうで、絶対音感がある人はモヤモヤするそうです)
もちろんそのままでは響きすぎるから付箋でピコピコ音にするかミュートすれば十分楽しめそう。
曲の本体部分はやらないですよ。覚えるの大変だし。
永遠とアノ部分を連呼すればそれでヨシ!
この8音タイプはドレミファソラシドと言いましても、いわゆる「Key」をFにしたので実際の音は「ファ・ソ・ラ・シb・ド・レ・ミ・ファ」。
全体的に音が高めですので明るくてとても良い感じです。
全体的に高めにしておけばマグネットチューニングで低くしても応用範囲が広がるかとの目論見もありました。
まだしっかりと確認はしていませんが、マグネットチューニングでkeyは「E」「D」もしかしたら「C」まで対応できるかもしれません。
「C」へも移行は間違いなくできるのですが、付属のマグネットひとつでそこまで音が低くなるのかはまだ未確認です。
*マグネットチューニングは音を低くすることができます’(高くすることはできません)。
2オクターブモデル(P15など)だと価格も高くなってしまいますが、8音階でしたらサイズ大で¥32,000(税別)です。
マレットやマグネット(8個)などの付属品はもちろん、アウトプット用のジャックもついています。
カラーなどもお選びいただけます。
ご注文がなければ8音階は作ることはありませんので、在庫に上がることはないでしょうね。
でもご注文をいただき製作したとしても、それはそれですぐに発送しちゃうので在庫に上がることは結局ないですね。
もしご希望の方がおりましたらお気軽にご連絡ください。
*「在庫に上がる」などとの表記はいささか不適切でした。。。
そもそも在庫一切上げてませんからね。すみません。(いつかしっかりと在庫がたまれば・・・)