スリットドラムの音の数は多い方がいいの?

この記事は以前に書いたものですが「スリットドラム」で検索すると上位に表示されるようになりました。

多くの方は四角い木製のスリットドラムについて気になったのだと思いますので、2020年9月9日に少々加筆修正してみました(内容は変わりません)。


上の画像が木製のスリットドラムですね(これは私の友人である森さんが作っているものです)。

私自身は下の画像の円盤型金属製のスリットドラムを10年前後にわたり製作しています。

「プロパノータ」とは私が作っている楽器の名前であり、私自身が名付けたものです。

これは直径約25cmの中に15音「ドレミファソラシド」2オクターブ入っています。
これは直径約22cmの中に6音入れています。「沖縄音階」

「スリットドラム」というのは箱形状のものの上面(打面)に切込みが入れられ、ソコを打つことで音が出る打楽器です。          

その切込みの数だけ違った音が出ます。

                  

今回はプロパノータのような円盤状のスリットドラムに関して。

はっきり言って「数はそんなには要らん!!!」というのが私の考え。

でもプロパノータにはサイズの割には、かなりの数が入っていますが。。(コレは後述ね)

 

通常打楽器は一つの楽器内で「高音、中音、低音」の打ち分けをすることが多く、それ以外の簡単な打楽器(例えばベルの類などいわゆる鳴り物)でも2種類ぐらい(オープン、クローズ)、要するに音を「響かせるか」「カット」するかを使い分けたりします。

 

他方、スリットドラムに関しては切込みの数の分だけ音があります。

 

音の数を増やすには単純にサイズを大きくすればよいのですが、それでは取り扱いが面倒になる。重量も増えますしね。

 

軽量化を図り薄い金属を使えば今度は音が「ペラッペラ」になってしまうので、2㎜ちょいの厚さの素材が適していると思います。

その結果、おおむねの楽器サイズは決まっていき、同時に音の数もメーカー問わず同じ数に落ち着いているようです。

 

通常は8音。コレは単純に円盤を最も簡単に切り分けやすかったからにすぎないでしょう。

 

それ以上に増やすとなると今度は音板が小さくなりすぎたり(叩きにくい)、互いの音が干渉しすぎたり(楽器の音とは言い難い)と、弊害部分の方が大きくなってしまう。

 

プロパノータも当初は8音でした。

 

この楽器は世に出始めた時からその響きのお陰で「瞑想」や「即興」的な使いかたがほぼ運命づけられているようなものでした。

実際、現在でもその手の紹介動画の多くは、それらの範疇に収まっているでしょう。

 

「ワシはそれを避けたかったのじゃ・・・」

 

もちろんその使いかたを否定する気は全くありません。そもそもそんなの自由だし。

でもせっかくならもっと可能性を追求したかったし、きれいな響きがあるのだから「曲の演奏」も出来る方が断然いいに決まっている。

そんな中で「どのようにして音を増やすのか」というのが当時の私の命題でした。

 

音板の幅を小さくしたり、横や底も含めてその他の空きスペースに音を入れ込んだりもしましたが、結局は無理やりそんなところに音を入れても大して意味がないと(だいたいアイデアとして陳腐だしね)、すべて却下。

さんざん悩んでいた時、フッと音を2重にすることを思いつき、試してところコレが具合が良いわけです。

 

この音板2重の仕様自体かなり前の話ですし、他メーカーがもっと採用してもよさそうなものですが、幸か不幸かプロパノータは検索になかなか上がらず動画も大して出回っていないので、いまだにこのタイプは滅多にお目にかかりません。

 

ここ最近でやっと見かけるようになったものの、2重の特性を理解し生かした音とは思えない(本当は特性に気が付いてないのはワシかも知れんが・・)

そんなこと言ってる間に、チャイナが出すかもね。

この仕様にたいして、良く「特許取ったほうが良いよ」と言われますが、特許なんてチャイナにゃ効果ないでね。それにもう今更(時間が経ちすぎて)特許も取れないようです。

 

話がそれましたが、音板を2重にすることで少なくとも自分の目標は達成できました。さらに大きなボディで3重にすればもっと音を増やすことが出来るかもしれません。試してみたい気持ちはありますが、実際にやる気はありません。。ナンセンス。

 

実際に音を増やすことには成功しましたが、今の正直な気持ちは「音はそんなに必要ない」です。

 

これは自分が打楽器として使いたいためでもあり、打楽器となれば音数なんて4音もあれば十分だと思っているからです。

 

一般的な8音では「曲の演奏」には不向きですし、そもそも8音あってもその多くはいわゆる「5音階」。どのように演奏しても音楽的に成り立つ5音が主体で、残りの3音はそのオクターブ違いの音(例ドレミソラドレミ)。

 

もしくは8音で「アケボノ音階」や「ピグミー音階」などにチューニングしてあるのをよく見かけます。

 

アケボノ音階は、日本の音階。と言いながら私にはピンときませんがヨーロッパの人たちからすれば、この音階はとてもオリエンタルな東洋イメージを感じるのかもしれませんね。だからヨガや瞑想につながりやすいのでしょう。

 

しかし、この8音というものがどうも中途半端に思えてならない。

 

作り手の思想が見えてこないのです。単に8等分するのが一番簡単だから、、、それでは8音として存在する理由が弱いような気がしているのです(しかしこれは人様がすることだからワシがあれこれ言うことではないけどね)。

エラソーに言いますが、それならばプロパノータの「沖縄6音階」の方が潔くてずっといい(でもマグネチューニングできるから潔いどころか往生際が悪いかな・・・)。*マグネットを使い音を変えることが出来ます

正面下の音から反時計回りに「ドレミファソラシド」と並んでいます。

と、いうのが以前の考えでしたがお客様のご要望で「ピアノのように音が並んでいるタイプ」を作ったところ、ちょっと考えが変わりました。。。

何はともあれ、お客様の使いやすいものが一番です。

 

最初のタイトルに戻りますが音数は結局のところ、曲を演奏したいか適当に演奏したいかによるのではないでしょうか。

「曲の演奏」には音数は必須。

では最後に結論。

使う人次第だね!(最後の最後で身もふたもない結論でゴメンナサイ)。

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