先日山口さんご一家がお越しになりました。
お父上がベース。
母君はフルート。
お嬢様はオーボエ。
16日の「鬼子母神 手創りいち」にてプロパノータに触れ、いろいろみてみたいとのことで早速足をお運びくださった次第。
主たる目的は「フルートやオーボエと合わせてみたらどんな感じになるか」ということです。
母君もお嬢様もメイン楽器はそれぞれありますのでプロパノータはあくまでもサブの立場。
さっそくP13でちょっと音合わせ。
僕は依然インディアンフルートという楽器と合わせたことがありまして、その時に「笛系との相性は抜群ではないか!」との感想を持ちました。
互いの音がとろけ合うような心地よさを感じたのです。
そのような記憶から今回も楽しみにしていましたが、実際はそこまで「とろけ合う」といった実感はありませんでした。。。
もちろん音程はそれぞれ合っていますので、違和感なく気持よく聞けたことは間違いありません。
過去の記憶が美化されることは良くあることですので何とも言えませんが、思うにこの印象の違いは楽器の持つ「精度の差」ではないかと推測します。
フルートもオーボエも優しい音色を持つ楽器ですが、純然たるオーケストラ楽器。ストイックなまでに質の向上を求めら、極められてきた歴史を持っていますよね。
一方のインディアンフルートはその名の通り一種の民族楽器。簡単に言えば構造も単純な「木の笛」。
基本的にはプロパノータにもありますが「5音階」がベースで、どんな曲でも吹けるという楽器ではありません。
どちらかと言えば、気分に応じて即興的なメロディと音色を楽しむ楽器。
音色も優しい音であることは間違いありませんが、洗練されているというよりはちょっと懐かしく、いわば素朴な感じとも言えるかもしれませんね。
そのあたりの「曖昧さ」がプロパノータととてもマッチしていたのかもしれません。
もしくはドだとかミだとかは同じでも、高さが違っていたからかも。
同じドレミファソでも低いものから高いものまでありますからね。
フルートやオーボエは主たる音域がプロパノータよりも高いようなので、その可能性も高いかと思います。
初めはフルート単独、オーボエ単独でプロパノータと合わせてみましたが、やはりいろいろと音色があった方が楽しいのでご主人のべーずも交え皆でいわゆるセッション。
これがねぇ、とてもいい感じでした。ベースが入るとグンと全体が締まるねぇ。。とてもやりやすい。
ブラジル系のワンノートサンバか、アントニオ・カルロス・ジョビンのWAVEかな、そんなようないわゆるボサノバ系。
フルートはブラジル系ジャズにはよく登場しますからね。
僕は全く行き当たりばったり奏法でしたが、正直なところかなりいい感じでハマっていたような気がします。
ノーマイクで室内楽団的にやるのであればプロパノータはかなりイケル気がしますよ!
その様子を撮影したいとは思ったのですがあっという間にお帰りの時間が来てしまい、楽しい時間は記憶の中だけになりました。
有難くご注文もいただいたのですが、どのような構成音にするか悩みます。。。
プロパノータは基本的に誰もが知っている「ドレミファソラシド」を基準にしていますが、使い方としてはメロディ主体ではなく伴奏や装飾音的な使用がメインとなるかな。。
通常通りの音域よりも、高めの音を入れたほうが良いかと思っています。
ひとまず「Eメジャー」で検討するも決めかねるなぁ。
左写真の赤字は、鳴りがどうなるかはやってみないと分からないので、イマイチならばこの2音は削除。鳴りが悪ければ無い方が他の音が生きるでしょうからね。音数を増やすのがテーマではありませんので。
もしくは「シ、ド」と同じ高さの音にして音色に「フワァワァン」という効果を入れるか。。これは共鳴効果とも言えますがハッキリ音楽的に言えば「音のうなり」。要するにごくわずかに音をずらして波打つようにしたもの。西洋楽器に限らないけど通常は「うなり」は敬遠されますが、個人的には悪くないと思っています。
右写真の赤字は半音になるので、その音はマグネチューニングを採用して全音への意向も視野に入れるか。。。
まぁ、使うのは僕ではありませんのでいくつか作ってみてお選びいただくのが一番ええかな。。。うーん迷う。