先日のデザフェスにいらしてくださった方がハンドパンを持って来て触らせてくれました。
ハンドパンは今や多くの方がご存知のように、もともとスイスで生まれたパーカッションが世界中で流行し
現在は世界各地で製造されるようになり、相変わらずの人気を誇っている直感系打楽器の一つですね。
良くプロパノータもハンドパンと比較されたり混同されることが多いのですが、音色は倍音を多く含み近いものがあるものの基本的には全くの別物です。
ホームセンターに行ったときなどステンレスのボウルの裏側を何の気なしに良く叩きますが、たいていは「コン」だの「カン」だのと鳴るなかで、たまに「キュイン」だか「ピョイン」みたいな感じでゆがんだ音がするものがあったりします。
底面がちょっと歪んでいたりするとそんな感じの音になりますね。
つまり僕の中ではハンドパンもその歪みの音と同じ原理で出ていると思っています。
スチールパンも叩いて音を作る過程で、その打面が微妙に歪むことであの音色になっていると睨んでいます。
その一方でスリットドラム系は「ポーン」と伸びのあるストレートな響きですね。
どちらも魅力的で、深みのある音だと思います。
「ハンドパンが欲しいけれど高くてねぇ。。。」とはよく聞きます。
ハンドパンもプロパノータのような「スリットドラム」も演奏は他のパーカッションに比べ容易だと思います。
何と言っても音を出すのに苦労することがないですからね。
加えてどちらもその音色のお陰で、かなりエキゾチックな演奏が出来ます。
しかし入り口が容易でも奥は深く、おまけに楽器の歴史自体も浅いためまだ演奏のバリエーションも限定的ですが、アイデアと練習次第で大きな可能性を秘めているでしょうね。
僕も幾つか叩いたことがありますが、どのメーカーの物も「さほどな違いはないかなぁ」と思っていました。
ですがデザフェスで叩かせてもらったヤツは抜群に「気持ちいい!!!」。しかもかなり「軽い!」。
確かドイツの「サンパン」という名前だとお聞きしましたが、日本に数台入ってきているかどうかだそうです。
その方自信、複数のハンドパンを所有しているそうですが、このサンパンはやはり別格だと仰っていました。
(記憶違いで名前が違っていたらスンマセン)。
ハンドパンって誰が叩いても何となく「あの雰囲気」にしかならないようで、正直なところ「どうかな?」と思っていたのですが、そんなことはともかく「気持ちがいい」のは間違いないことで、やっぱり楽器はそれが一番じゃないかなと思いました。
それにジャンベにしてもカホンにしてもタブラにしても、単体では誰しも似たような演奏になるのはある意味当然かも知れないので、ハンドパンが似たような演奏になるのも当然ですわな。
「欲しいか」って??
そりゃ欲しいが、実際に買うかとなったら・・・やっぱり高いでのぅ。。。
それにデカイからなぁ・・・
でもあのサイズでなければ音がショボくなりそうだし。。。
原型と言われるスチールパン(ドラム缶ぶっ叩いて作るやつね)も、手で叩いても気持ちがいいから結局打楽器好きはなんでもエェのかも。。
プロパノータも手で叩きたいという人は結構いるようです。
何度もブログで書いていますが、プロパノータは手よりもマレット(バチ)のほうがグンと具合はイイです。
手でももちろん音は出ますが、初めての人にはマレットほど容易ではないし音量も小さいかな。
それに主要ラインアップのサイズだと手で叩くにはちょっと小さいでしょう。
前々から2回りほど大きいのも(直径約30センチ)で「手で叩きたい人向け」と称して作ったものはありますが、ほとんどご紹介してませんでしたね。
秋のイベントも終わり、当然これから動画や画像で各種ご紹介するつもりでいるのですが、コレがまた苦手な仕事でね。。。
好きなことをやるためには苦手なことを克服せにゃならんとは。なんとか頑張ります。