来週26日から7月1日まで青森へ行きます。
その間、商品の発送は出来ませんのでご了解ください。
青森の弘前大学の学生さんへのプロパノータ製作出張ワークショップです。
今回で3回目。
今までは11月でしたが、雪の心配を避けて今年はこの時期になりました。
もともと弘前大学で美術を教えている冨田晃先生がスチールパンの研究者として世界的にも有名で、その先生が同じような発想で作られたプロパノータをピックアップしてくれてこのような展開になっているのです。
弘前大学には日本で唯一「スチールパン部」が部活として存在しているそうです。
冨田先生はスチールパンはもちろん、サックスや津軽三味線なども演奏し、若かりし頃はホンジュラスやニューヨーク、トリニダード・トバコなどに住み、学術的な視点から楽器についてのフィールドワークをしてこられた方です。
このように書くとたいした先生のように思われるかもしれませんが、簡単に言えばデッカイ子供みたいなもんです。
かなりアバウトな部分も多々ありますが、パワーと好奇心の塊のようなお方ですね。
以前(3年前)に大阪の民族博物館が発行している「民族学」という季刊誌にプロパノータについての記述をして下さったのが始まりです(一般書店などに流通している本ではないのが残念ですが。。。)。
取り上げられたことを「宣伝せねば」と思いながら早3年も経ってしまったか・・・まぁ何でも焦らすほど効果的だからね。良しとしますか。
この季刊誌のバックナンバーを見ているとかなり面白そうなものがあります。
特に僕はホンジュラスの「ガリフナ族」のリズムについての号が興味深い。
僕もちょっとだけホンジュラスに行ったことがあり、その時にハンドクラップ(要するに手拍子)でのリズムの絡み合いに感嘆した記憶があります(肝心のリズムはサッパリ忘れたけど)。
2日間プロパノータ製作WSを行い、2日間今度はミニスチールパン製作WSをやります。
スチールパンは横浜のスチールパン職人山口さんが担当。
スチールパン製作と言っても、さすがに本物のドラム缶では太刀打ちできないので小さな「ペール缶」を叩いて作ります。
底面を全体的に叩いて凹ました後にチューニングをしていくのですが、参加者が苦労して音を作るのに対し、山口さんはあっという間に調律していきます。これはさすがですよね。
ワシなんて音が高いのか低いのかそれすらわからんもん・・・・
無心にただひたすらペール缶の底を叩いて、少しずつ丸みを帯びて凹んで過程はなかなか楽しいですよ。