昨日、春の嵐だという予報の中、何度かお越しいただいるプロパンユーザーの方が来てくれました。
絵を描く人で、前回来てくれた際に作品集を見せてもらい「面白いなぁ」と思っていたのです。
彼女もプロパンに何かを描いたらオモシロソー、と言うので試しに何か描いてもらいました。
絵というよりも「模様」ですね。
僕はどちらかと言えば絵より模様が好きで、同じ図柄が連続しているモノやトライバル模様だったりテーマ性のないものを好みます。
最近はあまり聞きませんが、ミステリーサークルも面白いと思っていました。
中でも一番好きなのは日本の「家紋」かも。
家紋を描く方「紋章上絵師」さんでいいのかな?身近な素材を題材にした家紋は本当に見ていて飽きない!
そのセンスに惚れ惚れする。
プロパノータタイプの楽器はその音色からか、やけにスピリチュアル系のデザインが多いですよね。
(主に海外製ですが。そういうのは好かんのじゃ)。
今回は、金属地にペイントが良く馴染むようにと、下地材(ミッチャクロン)を2回塗り、ペンキ塗料(nuro)で色付け。
仕上げにラッカークリアを2回吹いたということでした。
缶スプレーのラッカー塗料では塗膜が弱いので、仕上げとして僕がやっているパウダー塗装のクリアを吹いて焼き上げてみたところ、コレが失敗。。。
熱による色飛びを心配していたのですが、全体的にちょっとくすんだ感じになり、所々に茶色の液だれが現れました。
「あーれーまー」
と2人であーだこーだ検討しましたが、恐らくは下地に塗ったミッチャクロンが原因ではないかとの結論に。
今まで何度もラッカースプレーを塗った上にパウダーを吹いて焼き上げたことは何度もありますが、こういった現象はありませんでしたからね。
試しにもう一度手近なもので「ミッチャクロン有、無し」「ラッカー有、無し」等々実験してみましたが、どうもミッチャクロンらしい。
ちなみにミッチャクロンとはラッカースプレーなどの塗料が、ちゃんと付着することを助けてくれる下地材で、それ自体は素晴らしいものですよ。効果もあります。
プロパノータを作るよりもデザインを入れる方が数倍手間がかかって(初めてだしね)いたけど、ちょっと申し訳ない結果でした。。
焼き上げた後の見た目は、一見、少々の古ぼけた感が醸し出されて悪くはないのですが、横から見ると茶色の液だれがあり、そこのところが残念です。
ついでに工房に転がっていた「チッコイやつ」で遊んでいるうちと「コレ灰皿にしか見えなくなってきました・・・」と思わぬ意見。
「それアホらしくってえーねぇ」
というわけで、一応「チッコイやつ」にも名前が必要だろうから、どうしようかと思っていたので今のところは「セニセイロ」。
英語で言えば「アシュトレー」ですよ。
セニセイロはスペイン語の「灰皿」。
何でスペイン語ばっかり?
ワシ、英語はわからんがスペイン語はちょっとだけわかるから。それだけです。
最初の状態
側面はこんな感じ
パウダー吹付家、この後焼き上げ
焼き上げ後、ちょっとくすんだ感じ。
セニセイロ