以前ブログで「小さな音の効用①」という記事を書きました。
約一年前でしたね。続きはまた今度などと言いながら、それ以来ほぼ一年。。。焦らしますねぇ。
最近は紹介動画などを撮り始めたりしています。
その際、出来る限り良い音色で、とは思うのですが、単純にカメラの動画機能で撮るだけですので音質などは正直再現できていないと思っています。
プロパノータはなるべく小さな音で優しく叩くほうが素敵な音色が出せると思っていますが、あまりにもささやくような音だとちゃんと伝わるかな?と不安になったりすることも事実ですので、結局は普通の力加減でやってしまいます。
楽器タイプとしてのプロパノータにはピックアップマイクが内蔵し、音量アップやエフェクター使用なども可能です。
しかし、今まで実際に演奏したケースではマイクを使ったことはごく少数です。
なぜならマイクなどを使うと「準備がめんどくさい」という点が第一で、第二はそんなに大きな場所や、音量アップに必要がある場面で演奏するなんてことがないからです。
(静岡にいたころはライブハウスなどで演奏することも極々たまにあり、そんな時には当然のようにマイクがぼっ立っていましたが、内心そんな音デカクする必要あるんかいなと思っていました)。
僕はジャンベなどの大きな音が出るパーカッションも叩いたりします。
以前はどれだけパワフルな音が出せるかということが自分の中では重要なポイントでもありましたが、最近はジャンベやカホンなど「ちっちゃな音でもいいじゃんか」という気持ちの方が強いですね(デッカイ音でバンバカ叩くもの好きだし気持ちがいいのは事実ですが・・)。
さてさて、ここでやっと小さい音の効用について考えてみますが、小さい音ですとそれだけ使うエネルギーも少なく余力を残すことが出来ると思います。
音の余力が残っていれば、音量だけでのいわゆる「ダイナミクス」、つまり「メリハリ」を付けやすくなりますよね。おまけに演奏のコントロールもしやすいと思います。
例えばゴミ箱にゴミを投げ入れるとき全力投球するよりも、軽く投げる方が入る確率が高いじゃないですか。
全力だと、なぜだかわかりませんがどっかしらに余計な力が入り、コントロールが崩れてしまうのではないですかね。
もちろんこの最大値を上げる練習というものはとても重要で必須だとは思っていますよ。
先週ジャンベをかなり強く演奏しましたが、最大値で演奏したおかげで最小値でも軽く触れる程度で音のコントロールやメリハリを効かせることが出来、とても気持ちが良かったです(最小値で気持ちよく演奏するためにはウォーミングアップ的に最大値で叩いて手を慣らせるとありがたい)。
でも会場にいたちびっ子たちは耳をふさいでいる子もいました(他の人、ロック系の演奏の時にね)。
僕は演奏することよりもライブなどを聞きに行く方が圧倒的に多いので、その時に不必要に大音量で聞かされるとモーそれだけで不快(もちろん例外アリ!)。
逆説的ですが、小さい音を楽しむには大きな音で練習することは不可欠だと思っています。
ただし、プロパノータの場合は誰でもすぐに良い音は出せますので(いい音を出す練習が不要)、逆に最初から小さな音で叩くことを心がけたほうが手っ取り早いでしょうね。
加えて音が小さいと、何よりも聞いている人が身を乗り出して「わざわざ」聞いてくれると思います。
「小さな音の効用」などとのたまわっておりますが、果たしてコレは良いことなのかな???性格的要素が強いのかな???
僕は若かりし時ににサッカーをやっていたので、すぐにサッカーに置き換えて考えることが多いのですが、パワフルにドリブルで相手を抜き去りシュートを決めるよりも、シンプルに単純なパスを出す選手が好きでした。
コロンビアのバルデラマやアルゼンチンのリケルメなんて最高でしたね(他にもいっぱいいるよ~)。
高校生くらいの時に2つ上の姉がボサノバなんぞを聞いていました。
「シャバシャバシャバシャバなんてパンチのない音楽なんじゃ」と思っていましたが、いつの頃からかそんなボサノバも大好きに。
これはまぁ、「年食って力が抜けた」ってことで良しとしましょう!
それにちっちゃい音なら家で練習していてもあんまり迷惑になりませんからね(とっても重要なことですヨ)。